リフォーム、リニューアルって成功するとスゴイ
●ここのところの地価下落で、住まいのリフォームは少し下火(したび)になっている気がする昨今。かく言う私も、リフォーム希望から新築建て替えに方針転換した過去を持っていますから、その理由もわかります。
既存の良いところを生かしつつ、手直しをする。
リフォームやリニューアルとは言葉にするのは簡単ですが、期待どおりの改変を実現するのは、かなりの困難を伴います。
さらに不景気の時節柄、土地にこだわっていなければリフォームのメリットは少ないと言えます。
でもチョット待った。家の話じゃないけれど、リフォーム(リニューアル)の成功例を最近、実感したので・・・今回はそんな話。
●前記事のとおり、先日「東京ディズニーシー」に行ってきました。そこに、
シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ
というアトラクションがあります。
このアトラクションは2007年3月29日にリニューアルされた後、クチコミでジワジワと話題になり、今では
必ずこのアトラクションには行く
何度も乗ってしまった、曲が泣ける
などの反響が、ブログ記事などで多々見られる人気アトラクションです。特にシンドバッドと一緒に冒険をするキャラクター
チャンドゥー(仔トラ)
のヌイグルミなどのグッズは、人気急上昇中ですが・・・・・。
リニューアル前は、混雑時にも「休憩所」扱いされるほどゲストが寄りつかないアトラクションでした。さて、どのような理由で、どんなところを変えたのでしょうか・・・・・。
●2001年9月4日、東京ディズニーシーはグランドオープン。そのオープン当時から、そこには
シンドバッド・セブンヴォヤッジ
というアトラクションがありました。
東京ディズニーランドの「イッツアスモールワールド」で有名な「ロボット人形劇」とも言うべき
オーディオアニマトロニクス
を駆使し、 「千夜一夜物語」のアラビアンナイトで有名な、シンドバッドの物語を乗り物に乗って体験するというものでした。
主人公のシンドバッドの声は唐沢寿明。入場口の待ちスペースの広さからして、集客の期待度は低くはなかったと思われます。
しかし、実際オープンしてみると・・・・
評判が悪かった。
私も当時の「シンドバッド・セブン・・」に入ったことがあるのですが、アラビアンな曲が流れる中、物語は進み、イマイチ盛り上がりにかける進行で
結局、この話・・・ナニ?
みたいな印象でした。私は2002年の春に初めて体験したのですが、少なくとも人気がありそうなアトラクションには思えませんでした。
●そこで、半年間にわたるリニューアルが施され、2007年3月にリニューアルオープンしたわけです。さて、どこを変えて人気を得たのか。
一番の変化。それはストーリーでした。
アラビアンナイトに忠実に造ろうとしたあまり、全体的に暗いイメージの物語になり、かつ、主人公は何者なのかが伝わりづらかったストーリーを
勧善懲悪
のわかりやすいストーリーに変えました。
財宝目当てで冒険の旅に出発するというキッカケは変えないまま
友達は宝物
というテーマに包まれたストーリーになりました。
ストーリーの変化の一例で言うと、「シンドバッドが飢えで巨大鳥の卵を手に入れようとする」場面では、「盗賊が奪おうとする卵を守る」に変わっています。その他の変化は・・・見てのお楽しみに。
●もうひとつ、大きな変化はBGMです。今でも「イッツアスモールワールド」は大人にも子供にも支持されていますが、その理由は
世界はひとつ
という普遍の大きなテーマと、それを繰り返すBGMの良さにあると思います。それを踏襲したリニューアルを実行しました。
まず、アラビア風で場面に応じたBGMだったのを、全編にわたり、同じ曲(コンパス・オブ・ユア・ハート)が流れ続けるようにして、「友達は宝物」というテーマを、わかりやすく表現しました。
今度のシンドバッドの声は劇団四季の「ライオンキング」初代シンバ役で知られる坂元健児氏。バツグンの歌唱力。アトラクションから出てもアタマの中はシンドバッドの声がしばらく無限リピートすることでしょう。
作曲はディズニー作品でのヒットメーカー、アラン・メンケン氏。「リトル・マーメイド」「アラジン」などのアニメ作品や、最近ではミュージカル映画「魔法にかけられて」の作曲で知られています。一回聞いただけで、すんなりアタマの中にインプットされる主題は、さすがという他ありません。
●細かい部分もたくさん変わっています。まず、シンドバッドの顔がひげ面ではなくなり、好青年風になりました。
さらに旅のお供に仔トラのチャンドゥーが加わり(ディズニー作品では欠かせない”愛らしいサブキャラ”ってやつですね)、他の仲間はいなくなり、二人旅になりました。
結局、リニューアルにより人気を得た「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ」ですが、リニューアルが成功した大きな理由は
テーマを明確にした
テーマを曲でわかりやすくした
ということだと思います。半年もかかったわけですから、このリニューアルも困難だったことでしょう。でも、変化を目の当たりにした私としては
よくやったっ!!
と声を大にして言いたい。
あの暗くてよくわからないアトラクションを、こんないいアトラクションにリフォームできるなんて、さすがです。
●というわけで、リフォーム、リニューアルというのは、理想を実現するには困難を伴うとされていますが、けっしてそうではない。という良い例として紹介しました。
家のリフォームには・・・・・参考にならないかな・・・。

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既存の良いところを生かしつつ、手直しをする。
リフォームやリニューアルとは言葉にするのは簡単ですが、期待どおりの改変を実現するのは、かなりの困難を伴います。
さらに不景気の時節柄、土地にこだわっていなければリフォームのメリットは少ないと言えます。
でもチョット待った。家の話じゃないけれど、リフォーム(リニューアル)の成功例を最近、実感したので・・・今回はそんな話。
●前記事のとおり、先日「東京ディズニーシー」に行ってきました。そこに、
シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ
というアトラクションがあります。
このアトラクションは2007年3月29日にリニューアルされた後、クチコミでジワジワと話題になり、今では
必ずこのアトラクションには行く
何度も乗ってしまった、曲が泣ける
などの反響が、ブログ記事などで多々見られる人気アトラクションです。特にシンドバッドと一緒に冒険をするキャラクター
チャンドゥー(仔トラ)
のヌイグルミなどのグッズは、人気急上昇中ですが・・・・・。
リニューアル前は、混雑時にも「休憩所」扱いされるほどゲストが寄りつかないアトラクションでした。さて、どのような理由で、どんなところを変えたのでしょうか・・・・・。
●2001年9月4日、東京ディズニーシーはグランドオープン。そのオープン当時から、そこには
シンドバッド・セブンヴォヤッジ
というアトラクションがありました。
東京ディズニーランドの「イッツアスモールワールド」で有名な「ロボット人形劇」とも言うべき
オーディオアニマトロニクス
を駆使し、 「千夜一夜物語」のアラビアンナイトで有名な、シンドバッドの物語を乗り物に乗って体験するというものでした。
主人公のシンドバッドの声は唐沢寿明。入場口の待ちスペースの広さからして、集客の期待度は低くはなかったと思われます。
しかし、実際オープンしてみると・・・・
評判が悪かった。
私も当時の「シンドバッド・セブン・・」に入ったことがあるのですが、アラビアンな曲が流れる中、物語は進み、イマイチ盛り上がりにかける進行で
結局、この話・・・ナニ?
みたいな印象でした。私は2002年の春に初めて体験したのですが、少なくとも人気がありそうなアトラクションには思えませんでした。
●そこで、半年間にわたるリニューアルが施され、2007年3月にリニューアルオープンしたわけです。さて、どこを変えて人気を得たのか。
一番の変化。それはストーリーでした。
アラビアンナイトに忠実に造ろうとしたあまり、全体的に暗いイメージの物語になり、かつ、主人公は何者なのかが伝わりづらかったストーリーを
勧善懲悪
のわかりやすいストーリーに変えました。
財宝目当てで冒険の旅に出発するというキッカケは変えないまま
友達は宝物
というテーマに包まれたストーリーになりました。
ストーリーの変化の一例で言うと、「シンドバッドが飢えで巨大鳥の卵を手に入れようとする」場面では、「盗賊が奪おうとする卵を守る」に変わっています。その他の変化は・・・見てのお楽しみに。
●もうひとつ、大きな変化はBGMです。今でも「イッツアスモールワールド」は大人にも子供にも支持されていますが、その理由は
世界はひとつ
という普遍の大きなテーマと、それを繰り返すBGMの良さにあると思います。それを踏襲したリニューアルを実行しました。
まず、アラビア風で場面に応じたBGMだったのを、全編にわたり、同じ曲(コンパス・オブ・ユア・ハート)が流れ続けるようにして、「友達は宝物」というテーマを、わかりやすく表現しました。
今度のシンドバッドの声は劇団四季の「ライオンキング」初代シンバ役で知られる坂元健児氏。バツグンの歌唱力。アトラクションから出てもアタマの中はシンドバッドの声がしばらく無限リピートすることでしょう。
作曲はディズニー作品でのヒットメーカー、アラン・メンケン氏。「リトル・マーメイド」「アラジン」などのアニメ作品や、最近ではミュージカル映画「魔法にかけられて」の作曲で知られています。一回聞いただけで、すんなりアタマの中にインプットされる主題は、さすがという他ありません。
●細かい部分もたくさん変わっています。まず、シンドバッドの顔がひげ面ではなくなり、好青年風になりました。
さらに旅のお供に仔トラのチャンドゥーが加わり(ディズニー作品では欠かせない”愛らしいサブキャラ”ってやつですね)、他の仲間はいなくなり、二人旅になりました。
結局、リニューアルにより人気を得た「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ」ですが、リニューアルが成功した大きな理由は
テーマを明確にした
テーマを曲でわかりやすくした
ということだと思います。半年もかかったわけですから、このリニューアルも困難だったことでしょう。でも、変化を目の当たりにした私としては
よくやったっ!!
と声を大にして言いたい。
あの暗くてよくわからないアトラクションを、こんないいアトラクションにリフォームできるなんて、さすがです。
●というわけで、リフォーム、リニューアルというのは、理想を実現するには困難を伴うとされていますが、けっしてそうではない。という良い例として紹介しました。
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