ガンダマー、軍艦に挑む。
●すっかり涼しくなった秋の夜長。なぜか日本の近代史、というか
日露戦争
について勉強するハメになっているトーゴです。
自宅建築を計画し始めた方々が、建築資材や工法、インテリアなどを勉強することになるのと同じような理由なんですけどね。
・
・
・
自宅建築(改築)計画をするまでは
アルコ・フロアランプ
バルセロナチェア
ガルバリウム鋼板
滑り出し窓
稲妻ササラ
なんて言葉、全く意味不明でした。
「知識は天にいたる翼である」
とはシェイクスピアの名言。
キッカケはどうあれ、自宅建築で得た知識は、今後の人生を豊かにしてくれることでしょう。
●今回の勉強のキッカケは艦船プラモデル製作に着手しはじめたこと。
※ハセガワ製 1/350 日本海軍戦艦三笠 “日本海海戦” 7140円(税込)

「戦艦のプラモデル」
と言うと、その多くは第二次世界大戦頃の戦艦や巡洋艦、駆逐艦なのですが、この戦艦は前述した様に
日露戦争
の頃の戦艦です。100年以上前の戦艦です。
写真はあっても、白黒の遠景。詳細な設計図は現存しておらず(そもそもイギリス製)、当時の戦意高揚を煽るだけ煽っていた世論が作ったイメージなども混ざり
本当はどうだったのか
というところが実は曖昧で資料が少ない、日露戦争時の連合艦隊旗艦デス。
●実は私、プラモデルに関しては、ほぼガンダムなどの
フィクション・モデル
を専門に作っていたので、過去10年以上前にF1カーを作って以来の、いわゆる「スケール・モデル」製作となります。
慎重に慎重を重ね、説明書には書いていない設定などをネットや図書館で調べ倒し・・・ているうちに1年経過(笑)。
キット本体に加え、初めての経験である
エッチングパーツ
という、ディティールアップを目的とした、ハセガワ純正の金属製追加パーツも購入し、いよいよ今年8月、製作開始となりました。
●正直、同じプラモデルなのに
カルチャーショック
の連続でした。
以下は
「ガンプラ専門手抜きモデラーが、艦船モデルに手を出す」
ということは
「こういうことだ~」 By ラル
という点を列挙します。
①接着剤を使わないとダメ
最近のガンプラは、接着剤不要です。接着剤を使うのはアタリマエなのに、ふと使うハメになると面倒だと思わせる、今のバンダイの技術力ってスゴい・・。
②塗装しないとダメ
これも前記同様。普通は塗装しなきゃダメなんですよ。プラモデルって。
③隙間を埋めるにはパテが必要
前記同(笑)。
④説明書どおりに作らないコト
説明書どおりの順番で作ると、塗装しながらの組立に支障がでます。
さらにエッチングパーツを使用する場合は、説明書が二つ(本体用とエッチングパーツ用)存在しますから、独自の作業工程を練らねばなりません。
説明書は「パーツの番号を参照する図」という程度に考え、組立手順に不安がある場合は、ネットで作例記事などを参考にしましょう(私はそうしました)。
⑤道具がそろっていないと苦痛を伴う
というか、道具がそろっていないと製作できません。「三笠」を作るにあたって、私的に必須な道具は以下のとおり。
・高価なニッパー
超細かいパーツが無造作にランナーにくっついています。安いニッパーでは、簡単にパーツが破壊されます。1000円以上は出費して必ずプラモデル専用を使用しましょう。
※これ、太さ2ミリくらいッス。

・ポイントカッター&大量の刃
エッチングパーツの切り離しや、パーツのバリ取りに。
※こんなパーツ。ニッパーでランナーから切り取ろうとすると、即、曲がります。

・流し込みタイプのプラモデル用接着剤
通常の接着剤では、隙間から接着剤がはみ出してしまう場面が多いため。
※大きいパーツも多い。はみ出し厳禁。

・瞬間接着剤(ゼリー状)
エッチングパーツや空中線(煙突やマストの支え)を接着するため。
※煙突を通過させた釣り糸の固定には絶対コレです。

・様々なカタチ&サイズのヤスリ
そのまま使うにはちょっと・・というパーツも多いので、パーツ加工のため。
※司令塔(戦闘時の操舵室)の窓がふさがってました。削るしかないでしょう・・。
右がそのまま。左が削ったパーツ。

・ピンバイス
小型のドリルです。これが無いと空中線接着に苦戦します。というか、できないのでは・・・。私は0.3~1.0mmの太さを購入。
※船体横の窓は全てピンバイス(1mm)で穴を空け、速乾木工用ボンドで窓を作成。

・ラジオペンチ(クチがギザギザじゃないヤツ)
エッチングパーツを折り曲げる時に、必ず必要になります。
※前記の指先にあったパーツは、ハシゴ状に折り曲げます。

・瞬間接着剤用アプリケーター
瞬間接着剤を多用するので、一旦皿に盛って、パーツに付着させるための道具であるアプリケーターが必須です。
※もともとあった砲身を切り落として、エッチングパーツと取り替える。
こんな作業は金ヤスリ&ピンバイス&瞬間接着剤が無いとムリ・・・。

・カッティングシート
これが無いと、作業している机がダメになりますよ(笑)
※前写真の砲身パーツ。加工前、加工後。下がカッティングシート。タミヤのミニ四駆用(笑)。

・その他、良い道具
毛並みの良い面相筆や、パーツ乾燥用のクリップなど。
●実際の作業中に思うことは、
模型とはじっくり挑むモノである
ということ。ガンプラのように1日2日では終わりません。
ことに、エッチングパーツを使用したり、独自のディティールアップを施すとなると、人によっては1年以上もかかる人もいるそうです。
私の「三笠」、現時点では前方艦橋が完成し、後方艦橋にとりかかるところ。
※苦労して付けたエッチングの柵も、マントレットで見えなくなりました(笑)。
s.jpg)
ちょっと小休止・・・・・で、
ガンプラ製作
・
・
・
・
「直江兼続頑駄無」(ナオエカネツグガンダム)
(バンダイ BB戦士シリーズ 600円)
※便乗ですね(笑)。乗せられました・・・。


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日露戦争
について勉強するハメになっているトーゴです。
自宅建築を計画し始めた方々が、建築資材や工法、インテリアなどを勉強することになるのと同じような理由なんですけどね。
・
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・
自宅建築(改築)計画をするまでは
アルコ・フロアランプ
バルセロナチェア
ガルバリウム鋼板
滑り出し窓
稲妻ササラ
なんて言葉、全く意味不明でした。
「知識は天にいたる翼である」
とはシェイクスピアの名言。
キッカケはどうあれ、自宅建築で得た知識は、今後の人生を豊かにしてくれることでしょう。
●今回の勉強のキッカケは艦船プラモデル製作に着手しはじめたこと。
※ハセガワ製 1/350 日本海軍戦艦三笠 “日本海海戦” 7140円(税込)

「戦艦のプラモデル」
と言うと、その多くは第二次世界大戦頃の戦艦や巡洋艦、駆逐艦なのですが、この戦艦は前述した様に
日露戦争
の頃の戦艦です。100年以上前の戦艦です。
写真はあっても、白黒の遠景。詳細な設計図は現存しておらず(そもそもイギリス製)、当時の戦意高揚を煽るだけ煽っていた世論が作ったイメージなども混ざり
本当はどうだったのか
というところが実は曖昧で資料が少ない、日露戦争時の連合艦隊旗艦デス。
●実は私、プラモデルに関しては、ほぼガンダムなどの
フィクション・モデル
を専門に作っていたので、過去10年以上前にF1カーを作って以来の、いわゆる「スケール・モデル」製作となります。
慎重に慎重を重ね、説明書には書いていない設定などをネットや図書館で調べ倒し・・・ているうちに1年経過(笑)。
キット本体に加え、初めての経験である
エッチングパーツ
という、ディティールアップを目的とした、ハセガワ純正の金属製追加パーツも購入し、いよいよ今年8月、製作開始となりました。
●正直、同じプラモデルなのに
カルチャーショック
の連続でした。
以下は
「ガンプラ専門手抜きモデラーが、艦船モデルに手を出す」
ということは
「こういうことだ~」 By ラル
という点を列挙します。
①接着剤を使わないとダメ
最近のガンプラは、接着剤不要です。接着剤を使うのはアタリマエなのに、ふと使うハメになると面倒だと思わせる、今のバンダイの技術力ってスゴい・・。
②塗装しないとダメ
これも前記同様。普通は塗装しなきゃダメなんですよ。プラモデルって。
③隙間を埋めるにはパテが必要
前記同(笑)。
④説明書どおりに作らないコト
説明書どおりの順番で作ると、塗装しながらの組立に支障がでます。
さらにエッチングパーツを使用する場合は、説明書が二つ(本体用とエッチングパーツ用)存在しますから、独自の作業工程を練らねばなりません。
説明書は「パーツの番号を参照する図」という程度に考え、組立手順に不安がある場合は、ネットで作例記事などを参考にしましょう(私はそうしました)。
⑤道具がそろっていないと苦痛を伴う
というか、道具がそろっていないと製作できません。「三笠」を作るにあたって、私的に必須な道具は以下のとおり。
・高価なニッパー
超細かいパーツが無造作にランナーにくっついています。安いニッパーでは、簡単にパーツが破壊されます。1000円以上は出費して必ずプラモデル専用を使用しましょう。
※これ、太さ2ミリくらいッス。

・ポイントカッター&大量の刃
エッチングパーツの切り離しや、パーツのバリ取りに。
※こんなパーツ。ニッパーでランナーから切り取ろうとすると、即、曲がります。

・流し込みタイプのプラモデル用接着剤
通常の接着剤では、隙間から接着剤がはみ出してしまう場面が多いため。
※大きいパーツも多い。はみ出し厳禁。

・瞬間接着剤(ゼリー状)
エッチングパーツや空中線(煙突やマストの支え)を接着するため。
※煙突を通過させた釣り糸の固定には絶対コレです。

・様々なカタチ&サイズのヤスリ
そのまま使うにはちょっと・・というパーツも多いので、パーツ加工のため。
※司令塔(戦闘時の操舵室)の窓がふさがってました。削るしかないでしょう・・。
右がそのまま。左が削ったパーツ。

・ピンバイス
小型のドリルです。これが無いと空中線接着に苦戦します。というか、できないのでは・・・。私は0.3~1.0mmの太さを購入。
※船体横の窓は全てピンバイス(1mm)で穴を空け、速乾木工用ボンドで窓を作成。

・ラジオペンチ(クチがギザギザじゃないヤツ)
エッチングパーツを折り曲げる時に、必ず必要になります。
※前記の指先にあったパーツは、ハシゴ状に折り曲げます。

・瞬間接着剤用アプリケーター
瞬間接着剤を多用するので、一旦皿に盛って、パーツに付着させるための道具であるアプリケーターが必須です。
※もともとあった砲身を切り落として、エッチングパーツと取り替える。
こんな作業は金ヤスリ&ピンバイス&瞬間接着剤が無いとムリ・・・。

・カッティングシート
これが無いと、作業している机がダメになりますよ(笑)
※前写真の砲身パーツ。加工前、加工後。下がカッティングシート。タミヤのミニ四駆用(笑)。

・その他、良い道具
毛並みの良い面相筆や、パーツ乾燥用のクリップなど。
●実際の作業中に思うことは、
模型とはじっくり挑むモノである
ということ。ガンプラのように1日2日では終わりません。
ことに、エッチングパーツを使用したり、独自のディティールアップを施すとなると、人によっては1年以上もかかる人もいるそうです。
私の「三笠」、現時点では前方艦橋が完成し、後方艦橋にとりかかるところ。
※苦労して付けたエッチングの柵も、マントレットで見えなくなりました(笑)。
s.jpg)
ちょっと小休止・・・・・で、
ガンプラ製作
・
・
・
・
「直江兼続頑駄無」(ナオエカネツグガンダム)
(バンダイ BB戦士シリーズ 600円)
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コメント
横須賀行きたい
zuccoさんど~も!
私もミリタリー系は、数年前までナンの思い入れもなかったのです。
しかし、歴史はもともと好きだったので、「坂の上の雲」などを読んでいるうちに「三笠」が欲しくなってしまいました。
NHKサン、はやくドラマ製作をすすめてもらいたいモンです。
私が製作中のハセガワ製「三笠」は軍艦モデルとしてはイージーなほうのようなのです(驚愕)。金型も最近のものなので、確かにモールドなどはしっかりしています。
でも、キットだけでは空中線やマントレット(防弾布)などの重要なパーツが無いし、設定資料は少ないし・・・。優しくない・・・。
今のバンダイが作ってくれれば・・・。(そういえば昔、バンダイも零戦などを発売していましたね)
私もミリタリー系は、数年前までナンの思い入れもなかったのです。
しかし、歴史はもともと好きだったので、「坂の上の雲」などを読んでいるうちに「三笠」が欲しくなってしまいました。
NHKサン、はやくドラマ製作をすすめてもらいたいモンです。
私が製作中のハセガワ製「三笠」は軍艦モデルとしてはイージーなほうのようなのです(驚愕)。金型も最近のものなので、確かにモールドなどはしっかりしています。
でも、キットだけでは空中線やマントレット(防弾布)などの重要なパーツが無いし、設定資料は少ないし・・・。優しくない・・・。
今のバンダイが作ってくれれば・・・。(そういえば昔、バンダイも零戦などを発売していましたね)
軍艦
制作にこれほど時間が掛かるとは・・・
歴史的背景まで頭に入れておくとは、ディープな世界ですね。
手先の器用さも要求されそうで、私にはとても無理そう。
完成したらどこに飾られるのでしょうか。
歴史的背景まで頭に入れておくとは、ディープな世界ですね。
手先の器用さも要求されそうで、私にはとても無理そう。
完成したらどこに飾られるのでしょうか。
かっぱさん どうもです~
完成したら、デスラー艦と並べて飾る予定(笑)。
100年以上前のモノの復元を作る、というコンセプトで考えると、どうしても下調べというよりも研究に近くなってしまいました・・・(汗)。
「三笠」はザクっと大きく分けて、4通りの姿をしていることが判明。
1、竣工時 :白黒配色、ゼブラ模様の煙突が特徴
2、黄海開戦時 :灰色配色、装備は竣工時に近い
3、日本海開戦時 :灰色配色、無駄なモノを撤去してスッキリ
4、現在の状態 :灰色配色、コンクリートで埋め立てられた状態
こんな具合。
私が作りたい「三笠」は、「3」の日本海開戦時の状態。
・・とすると、日露戦争における最後の海戦です。開戦からおよそ1年間の間に黄海海戦などの数度にわたる海戦で船体は大きく損傷し、修理・改修を受けた後の、最後の決戦!という状態です。
さらに当時の艦艇の塗装は、ハケなどで塗りなおしたと想像すると、スプレーなどでキレイに仕上げるよりも、ちょっとキタナイくらいがちょうど良いのかな・・・ということや・・・・。
細かい装備の増減、装備品の実際の配色など調べだしたら・・・・キリがなくなりました。
ホントはもともと歴史好きなので、けっこう楽しい下調べなんですけどね(苦笑)。
100年以上前のモノの復元を作る、というコンセプトで考えると、どうしても下調べというよりも研究に近くなってしまいました・・・(汗)。
「三笠」はザクっと大きく分けて、4通りの姿をしていることが判明。
1、竣工時 :白黒配色、ゼブラ模様の煙突が特徴
2、黄海開戦時 :灰色配色、装備は竣工時に近い
3、日本海開戦時 :灰色配色、無駄なモノを撤去してスッキリ
4、現在の状態 :灰色配色、コンクリートで埋め立てられた状態
こんな具合。
私が作りたい「三笠」は、「3」の日本海開戦時の状態。
・・とすると、日露戦争における最後の海戦です。開戦からおよそ1年間の間に黄海海戦などの数度にわたる海戦で船体は大きく損傷し、修理・改修を受けた後の、最後の決戦!という状態です。
さらに当時の艦艇の塗装は、ハケなどで塗りなおしたと想像すると、スプレーなどでキレイに仕上げるよりも、ちょっとキタナイくらいがちょうど良いのかな・・・ということや・・・・。
細かい装備の増減、装備品の実際の配色など調べだしたら・・・・キリがなくなりました。
ホントはもともと歴史好きなので、けっこう楽しい下調べなんですけどね(苦笑)。
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三笠ですか、チョイスがシブイ!
東郷とトーゴをかけた?(笑)
正直私も最近まで全く興味の無い軍艦だったのですが、
東郷さんが未だ世界中の軍人達にリスペクトされる存在で
あるという事実と歴史を踏まえて見る三笠はまた違います。
横須賀にまだ保存展示されてるんですよね。
近々見に行きたいなぁと思っています。
しかし、細かいですね。ガンプラのデティールアップに役立ちそう。
私の場合、最近のガンプラのスナップフィットぶりに驚いています。
スケールモデルは昔から変わらない世界なんですね~
私は飛行機が作りたい! ←私のブログ参照(笑)