けん玉の「いま」
●お久しぶりの更新です。
2014年春から、けん玉を本格的にはじめて(正確には再開)2年が経過しました。
世間一般では日本発祥であるにもかかわらず、あまりにも知られていない
けん玉
という玩具と「日本けん玉協会」について、さらには近年の世界に広がったムーブメントの、興り(おこり)について書こうかなと思います。
●けん玉は日本発祥か●
16世紀のヨーロッパ、特にフランス貴族の間で流行し、その後も何度か流行した
「ビルボケ」
が、けん玉のルーツとされています。しかし、ビルボケはこんにちのけん玉のような規格が無く、穴が開いた丸い玉とそれに刺すことができる「剣」という要素以外は自由に作られていたようです。
この「ビルボケ」にも、もとになった玩具は存在していたようですし、エスキモーに伝わる骨で作ったオモチャにも「穴」「ヒモ」「剣」で同じような遊び方のものがありました。日本の江戸時代の文献には「皿、ひも、玉」で遊ぶ玩具存在してます。ですから「ルーツ」となると、「未だわからない」というのが事実らしいです。
みなさんご存知の「3つの皿、けん、穴の開いた玉」というカタチは、大正時代に広島県廿日市市の木工会社が特許をとり
「日月ボール」
と名付けています。これが「日本発祥」たる根拠となっています。
2014年から開催されている
KENDAMA World Cup
の開催地が広島県廿日市市であるのは、それゆえなのです。
●日本けん玉協会とは●
1975年(昭和50年)に映画「南極物語」のもととなった「タロ・ジロは生きていた」の著者である児童文学作家の藤原一生が設立。ルールや技の名前を統一し、段・級の制度を作りました。
当時、まさにリアルタイムで「子供」だったからわかるのですが、けん玉は「技」がすぐにはわからないゆえに「コマ」や「メンコ」に比べると、友達どうしでは遊びづらかった。「級」という目標は、けん玉で遊ぶ理由としては良い材料だったし、けん玉協会の指導員は、教育関連の仕事に就いている人がほとんどだったから、「礼節」や「マナー」などもしっかり子供に伝えていたから、学童保育を中心に全国へ協会の活動は広まっていきました。
1990年(平成2年)から開催されている「少年少女全日本けん玉道選手権大会」は、協会の一つの夢の実現だったでしょう。
2014年には日本けん玉協会は公益社団法人となっています。
大会ルールや、技の選定などは前述の「級・段」で設定されている技が主に採用され
ミスが許されない
というプレッシャー・緊張感に負けないことが必須となっています。
基本ルールは「級・段」の審査同様
失敗しなかった者が勝つ
というのが協会けん玉ルールの特徴です。
●今後のけん玉協会の課題●
世界に多くのKENDAMAプレイヤーが存在する現在、「級・段」にとらわれない、自由な発想かつ、はるかに高難度の技を繰り出すプレイヤーが多数となりました。
しかし、多くの海外プレイヤーの視点にも、「ミスをしない」という協会けん玉ルールで技を磨いてきた「けん玉道」精神は大いに尊敬されています。それは自分も前日のプレ大会に参加した、昨年(2015年)の協会40周年記念世界大会での海外プレイヤーの視線や言動でそう感じました。
現在、海外のけん玉プレイヤーはティーンエイジャーを中心に、驚異的な技を日進月歩の勢いで向上させており、今後も技の難易度をどんどん上げていくはずです。
反面、それは「これからKENDAMAをはじめたい」という者にとっては「高嶺の花」になりかねず、プレイヤー人口を増やす意味では弊害になりかねないと思っています。
しかし、技の難易度を旧来のまま変えず、大会などでも
「ミス待ち」
となるのは、私は論外だと思っています。かと言ってプレイヤー人口が増えない、一部の人だけが遊ぶダケというのも、やはり面白くない。
今後は日本国内だけでなく、世界にも視野を大いに広げ、「けん玉道」の理解を深めていき、初心者やスキルの伸び悩む者にも楽しめる方策を世界に伝えることが、協会の活動課題の一つといえると思います。
●世界に「KENDAMA」が広がったワケ●
最近ではたびたび、テレビなどで
「海外でけん玉が流行ってる」
という紹介をしています。
私的には「流行ってる」という言葉はイヤなので
「広まっている」
と言ってほしい(笑
世界的には一部地域で「流行り廃り(すたり)」がありまして。
その典型的な地域はハワイです。
私がけん玉を再開した2014年春にハワイではKENDAMAが大ブームとなってましたが、現在は・・・なのです(´;ω;`)
そのブームはもとより、世界への広がりへの火付け役は、
KENDAMA USA
のYouTube動画でした↓
「コリン・サンダー エディット8」
海外に広まったキッカケは
→ある海外スキーヤーが来日して、けん玉を持ち帰る
→スキーのトリックビデオのボーナス・トラックとして、KENDAMAのトリック(技)を収録
→海外の視聴者「なんだこのクールなツールは?!」
→作って売ったろ
という感じらしい(ザックリ)。
ふたつめのビデオには、当時のKENDAMA USA所属の主要プロとともに、GLOKEN(グローバルけん玉ネットワーク)代表の窪田保さんや、のちにKENDAMA World Cup 2014で第3位となる秋元悟さんなども出演しています。
もともと映像の仕事をしているColin SanderがKENDAMA Editを自ら撮影・編集し始めたことは、Youtubeで動画を見ることが世界的に自然な行為となった昨今、物凄く大きな意味があったと思う。
けん玉を使って、当時の日本人はこんなにスタイリッシュな映像は作れなかったはずだから。
海外のKENDAMAプレイヤーに「Colin Sander Edit」の話をすると、必ず「見た」と言ってくれる。そのぐらい世界へのKENDAMA普及に貢献したビデオなのだ。
KENDAMAは「けん玉」であり、日本発祥。とわかると、日本人の映像も海外から注目されるようになる。それが前述の秋元さんの映像であったり、コレだったりするワケです↓
この映像をUPした嶋寺さんは、協会系の技とその応用技をスローや自分視点などを交えて紹介してくれています(当時GoProなんか無い)。コレも海外プレイヤーに聞くと「見た」と言われる動画のひとつ。音楽が耳に残って仕方がありません(笑)
●YouTubeではじめ、instagramとFacebookで継続●
KENDAMAの技ができるとタグ付けして、インスタグラムやフェイスブックに動画でアップ。
自慢をする行為でもあるし、自分の記録にもなる。
コメントや「いいね」で国内外のプレイヤーとつながり、お互い切磋琢磨できる。
1975年に日本けん玉協会を設立した時には、全く想像もしなかった現象がけん玉(KENDAMA)を通じて起きています。こんなアラフィフおやじの私でも「KENDAMAをしている」というダケで、インスタグラムの国内外フォロワーが500人を超えているのです。世界にどんどん「KENDAMA友達」が増え続けるのです。
たかが、けん玉
なんて言わないで、いや、言わせないゾ!!それを
もっと、日本人にわかってほしい。
・
・
・
次回は「世界のKENDAMAメーカー」について書く予定です。
2014年春から、けん玉を本格的にはじめて(正確には再開)2年が経過しました。
世間一般では日本発祥であるにもかかわらず、あまりにも知られていない
けん玉
という玩具と「日本けん玉協会」について、さらには近年の世界に広がったムーブメントの、興り(おこり)について書こうかなと思います。
●けん玉は日本発祥か●
16世紀のヨーロッパ、特にフランス貴族の間で流行し、その後も何度か流行した
「ビルボケ」
が、けん玉のルーツとされています。しかし、ビルボケはこんにちのけん玉のような規格が無く、穴が開いた丸い玉とそれに刺すことができる「剣」という要素以外は自由に作られていたようです。
この「ビルボケ」にも、もとになった玩具は存在していたようですし、エスキモーに伝わる骨で作ったオモチャにも「穴」「ヒモ」「剣」で同じような遊び方のものがありました。日本の江戸時代の文献には「皿、ひも、玉」で遊ぶ玩具存在してます。ですから「ルーツ」となると、「未だわからない」というのが事実らしいです。
みなさんご存知の「3つの皿、けん、穴の開いた玉」というカタチは、大正時代に広島県廿日市市の木工会社が特許をとり
「日月ボール」
と名付けています。これが「日本発祥」たる根拠となっています。
2014年から開催されている
KENDAMA World Cup
の開催地が広島県廿日市市であるのは、それゆえなのです。
●日本けん玉協会とは●
1975年(昭和50年)に映画「南極物語」のもととなった「タロ・ジロは生きていた」の著者である児童文学作家の藤原一生が設立。ルールや技の名前を統一し、段・級の制度を作りました。
当時、まさにリアルタイムで「子供」だったからわかるのですが、けん玉は「技」がすぐにはわからないゆえに「コマ」や「メンコ」に比べると、友達どうしでは遊びづらかった。「級」という目標は、けん玉で遊ぶ理由としては良い材料だったし、けん玉協会の指導員は、教育関連の仕事に就いている人がほとんどだったから、「礼節」や「マナー」などもしっかり子供に伝えていたから、学童保育を中心に全国へ協会の活動は広まっていきました。
1990年(平成2年)から開催されている「少年少女全日本けん玉道選手権大会」は、協会の一つの夢の実現だったでしょう。
2014年には日本けん玉協会は公益社団法人となっています。
大会ルールや、技の選定などは前述の「級・段」で設定されている技が主に採用され
ミスが許されない
というプレッシャー・緊張感に負けないことが必須となっています。
基本ルールは「級・段」の審査同様
失敗しなかった者が勝つ
というのが協会けん玉ルールの特徴です。
●今後のけん玉協会の課題●
世界に多くのKENDAMAプレイヤーが存在する現在、「級・段」にとらわれない、自由な発想かつ、はるかに高難度の技を繰り出すプレイヤーが多数となりました。
しかし、多くの海外プレイヤーの視点にも、「ミスをしない」という協会けん玉ルールで技を磨いてきた「けん玉道」精神は大いに尊敬されています。それは自分も前日のプレ大会に参加した、昨年(2015年)の協会40周年記念世界大会での海外プレイヤーの視線や言動でそう感じました。
現在、海外のけん玉プレイヤーはティーンエイジャーを中心に、驚異的な技を日進月歩の勢いで向上させており、今後も技の難易度をどんどん上げていくはずです。
反面、それは「これからKENDAMAをはじめたい」という者にとっては「高嶺の花」になりかねず、プレイヤー人口を増やす意味では弊害になりかねないと思っています。
しかし、技の難易度を旧来のまま変えず、大会などでも
「ミス待ち」
となるのは、私は論外だと思っています。かと言ってプレイヤー人口が増えない、一部の人だけが遊ぶダケというのも、やはり面白くない。
今後は日本国内だけでなく、世界にも視野を大いに広げ、「けん玉道」の理解を深めていき、初心者やスキルの伸び悩む者にも楽しめる方策を世界に伝えることが、協会の活動課題の一つといえると思います。
●世界に「KENDAMA」が広がったワケ●
最近ではたびたび、テレビなどで
「海外でけん玉が流行ってる」
という紹介をしています。
私的には「流行ってる」という言葉はイヤなので
「広まっている」
と言ってほしい(笑
世界的には一部地域で「流行り廃り(すたり)」がありまして。
その典型的な地域はハワイです。
私がけん玉を再開した2014年春にハワイではKENDAMAが大ブームとなってましたが、現在は・・・なのです(´;ω;`)
そのブームはもとより、世界への広がりへの火付け役は、
KENDAMA USA
のYouTube動画でした↓
「コリン・サンダー エディット8」
海外に広まったキッカケは
→ある海外スキーヤーが来日して、けん玉を持ち帰る
→スキーのトリックビデオのボーナス・トラックとして、KENDAMAのトリック(技)を収録
→海外の視聴者「なんだこのクールなツールは?!」
→作って売ったろ
という感じらしい(ザックリ)。
ふたつめのビデオには、当時のKENDAMA USA所属の主要プロとともに、GLOKEN(グローバルけん玉ネットワーク)代表の窪田保さんや、のちにKENDAMA World Cup 2014で第3位となる秋元悟さんなども出演しています。
もともと映像の仕事をしているColin SanderがKENDAMA Editを自ら撮影・編集し始めたことは、Youtubeで動画を見ることが世界的に自然な行為となった昨今、物凄く大きな意味があったと思う。
けん玉を使って、当時の日本人はこんなにスタイリッシュな映像は作れなかったはずだから。
海外のKENDAMAプレイヤーに「Colin Sander Edit」の話をすると、必ず「見た」と言ってくれる。そのぐらい世界へのKENDAMA普及に貢献したビデオなのだ。
KENDAMAは「けん玉」であり、日本発祥。とわかると、日本人の映像も海外から注目されるようになる。それが前述の秋元さんの映像であったり、コレだったりするワケです↓
この映像をUPした嶋寺さんは、協会系の技とその応用技をスローや自分視点などを交えて紹介してくれています(当時GoProなんか無い)。コレも海外プレイヤーに聞くと「見た」と言われる動画のひとつ。音楽が耳に残って仕方がありません(笑)
●YouTubeではじめ、instagramとFacebookで継続●
KENDAMAの技ができるとタグ付けして、インスタグラムやフェイスブックに動画でアップ。
自慢をする行為でもあるし、自分の記録にもなる。
コメントや「いいね」で国内外のプレイヤーとつながり、お互い切磋琢磨できる。
1975年に日本けん玉協会を設立した時には、全く想像もしなかった現象がけん玉(KENDAMA)を通じて起きています。こんなアラフィフおやじの私でも「KENDAMAをしている」というダケで、インスタグラムの国内外フォロワーが500人を超えているのです。世界にどんどん「KENDAMA友達」が増え続けるのです。
たかが、けん玉
なんて言わないで、いや、言わせないゾ!!それを
もっと、日本人にわかってほしい。
・
・
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次回は「世界のKENDAMAメーカー」について書く予定です。
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